認知症カフェ「カフェ瀬戸の海」

カフェ瀬戸の海とは

 認知症の人や家族にとって、病気であることを意識せず本人と家族が参加できる空間はとても大切です。カフェ瀬戸の海はひとりひとりが自分のペースに合わせて参加できる場です。カフェの運営は認知症の知識や理解のある者で行っています。

  カフェ瀬戸の海では、認知症に関するご相談を受け付けおります。ご相談には専門職が対応いたします。お気軽にスタッフにお声かけください。

対象

 認知症と診断された当事者の方やそのご家族。最近、物忘れが気になると心配している方やそのご家族。地域に在住されている認知症に関心のある方、などお気軽にご参加ください。

活動報告

令和4年1月11日(火)

 年が明け、例年であればお正月にちなんだイベントをご用意するところですがコロナの関係で今年は見送りとなりました。来年度こそはコロナが鎮静化し、普段のカフェに戻ることを祈りたいところではありますが、現在のところ難しい状況にあるようです。

 さて新年の初回となる今回は玉野市薬剤師会より講師の方をお招きし「薬について」の講演会を行なって頂きました。

 普段聞きたくても聞けないお薬についての話とあって、参加者の方々も真剣に受講されていました。薬剤師が実際に薬に困っている方のところを訪問したり、余った薬を活用しアート作品を作るなど薬剤師の仕事の幅は私たちが認識しているものよりもより幅広くなっているようです。
 薬の飲み合わせや飲み方などの基本的な知識に関することから、よくあるQAなどまで、まさにかゆいところに手が届く講演会になったことと思います。病院で処方される薬だけでなく、エナジードリンクやサプリメントなどの相談にも乗ってくれるとのことで、より参加者の方々も薬剤師を身近に感じることができたのではないでしょうか。
 午後からは河口医院の作業療法士より「転倒予防について」のお話と体操やゲームを行ないました。転倒予防は日頃の運動や生活習慣を見直すだけではなく、少しの段差や生活動線など自分の周りの環境なども視野に入れて取り組みことが大切とのことでした。
 後半は全員参加でゲームを行ないました。参加者が円になり、真ん中に置かれた新聞紙に玉を転がしていれるというもの。回数を重ねるごとに新聞紙を半分に折り、そのまた半分に折り、と的が小さくなるのでその度に皆さん悪戦苦闘されますが、入った時にはその分大きな歓声が上がりました。皆さんで大いに盛り上がり、今回のカフェは幕を閉じました

令和4年3月8日(火)

 岡山県に発令されていた蔓延防止等重点措置が明け、気持ちも新たに再開となった今回は「カフェについて考えよう」をテーマにDVD鑑賞とでグループワークを行いました。今年度最後ということでこのテーマについて皆さんで話し合い、来年度につなげてゆければと企画しました。

 まず初めに参加者の皆さんに認知症カフェについてのDVDを見ていただきました。認知症の母親とその家族が認知症の症状を受け入れることができず互いに悩み苦しむ中で、とあることをきっかけに母親の思いや悩みに気づき、関係性が変わっていきます。家族は認知症カフェに出会い、認知症の方でもその人らしく周囲の人々に支えられながら前に進んでいく姿を見て、正しく認知症を理解し母親と向き合っていく、という内容でした。
 DVD鑑賞後にグループに分かれて話し合いをしました。「DVDのようにうまくいくとは思えない。」など正直な意見も出ていましたが、「認知症がまだまだネガティブなイメージを持っていることが悔しい。」「もっと認知症の当事者の方がカフェに参加すればいいと思う。」など地域の中で認知症とともに生きていくために必要な考え方が少しづつ広まっていることを実感することができました。
 午後からは作業療法士による「運動がもたらす効果」の話をし、身体を皆さんで動かしました。運動は身体機能の向上、ストレス発散、生活習慣病予防、もの忘れ等に効果があり、さらにフレイル予防にもなります。フレイルとは加齢により心身が老い衰えた状態で、健康と要介護状態の中間に位置している状態です。適切な行為にて要介護に進まないよう予防ができます。フレイルは体重減少や筋力の低下、わけもなく疲労感を感じる、そして運動などの身体活動を行っているかなどがチェック項目になります。

そしてフレイルの予防として栄養面(食事や口腔機能)、社会参加(余暇活動、ボランティア、社会貢献)、身体活動(楽しく運動し社会活動に参加)があげられます。そこでまずは栄養面に関与する口腔機能を向上させるためのストレッチ・マッサージを行いました。しっかり舌を動かしてもらい唾液の出やすくなる場所をマッサージして頂きました。

 そしてフレイルの予防として栄養面(食事や口腔機能)、社会参加(余暇活動、ボランティア、社会貢献)、身体活動(楽しく運動し社会活動に参加)があげられます。そこでまずは栄養面に関与する口腔機能を向上させるためのストレッチ・マッサージを行いました。しっかり舌を動かしてもらい唾液の出やすくなる場所をマッサージして頂きました。

 次は皆さんで全身のストレッチや体操を行い、最後は輪になり皆さんで楽しみながら風船バレーを行いました。少し空いた時間などに体操などを行い、また元気にカフェに来ていただき、楽しくすごせたら良いなと思います。

令和4年5月24日(火)

 前日は岡山で今シーズン最高の気温30℃を記録し、梅雨を前に夏の足音が聞こえてくるこの季節。そんなさわやかな空気の中、今回のカフェ瀬戸の海では毎年恒例の河口先生による認知症についての講演会を行いました。

 まず初めに河口先生より「今回は認知症の人と笑顔で暮らせる玉野にするにはどうすれば良いかを皆さんと一緒に考える会にしたい。」と話があり、講義だけでなく積極的に意見交換を行う講演会となりました。

 2025年には団塊の世代がすべて後期高齢者に入り、日本の高齢化がピークに達します。また年代別の認知症の罹患率を見てみると、70歳代では15%ではあるものの年齢が上がるにつれて急激に罹患率が上がり90歳代ではおおよそ3人に2人が認知症になるとのことでした。つまり長生きをすれば必ず認知症なり、その数は今後増大するということ。そのため地域の中で認知症の人が活き活きと暮らしてゆくためには何が必要なのか、地域に何ができるのかを他人事ではなく自分のこととして真剣に考えることが求められている時代なのです。
 講演後には今回のテーマについて皆さんでグループワークを行いました。「認知症になっても安心して地域で暮らしてゆくためには周りの人が認知症を正しく理解することが必要。また認知症になる人も認知症の理解が必要なのでは?」「長年介護をしてきた。認知症の人に優しくするべきと分かってはいるが、感情がついてこなかった。」「認知症にならない努力も必要。健康第一。」「認知症になっても平気と思うが、実際はどうなのか心配。」「認知症の話を講師の顔を見て聞くことが大切。本で読むより勉強になる。」等々、本当に多くのご意見を伺うことができました。

 当初は15分を予定していたものの、結局30分に渡る話合いになりました。皆さん積極的に意見を出し合い、認知症を他人事ではなく自分の事として真剣に学び考えることのできた講演会となりました。

 午後からは作業療法士より「介護予防について」のお話がありました。平素より体と頭を動かし介護予防に努めることの大切さを学びました。

 後半はまず個人で日常生活の中で気になる点をチェックリストにまとめて話合いを行いました。各々の日常的な運動やルーティンなどを伺い、皆さん「え!そんなことできるの?」「そりゃあすごい!」など盛り上がっておられました。

 最後にはグループの中で共通点を探すゲームを行いました。4~5人が1グループなのですが、共通点を探すことは中々難しく「家に玄関がある」「お寿司が好き」など個性的な答えに会場はおおいに盛り上がりました。参加者同士が楽しく語らい、より距離を縮めることのできた会となりました。

令和4年8月9日(火)

 今年の夏も本当に暑く、体温に近い気温が続く毎日が続いております

 さて今回のカフェ瀬戸の海は、夏休み恒例の「認知症サポーター養成講座」を行いました。

 認知症サポーターとは認知症を正しく理解し、地域において認知症の人やその周りの方を支えてゆく方々のことです。国も認知症対策は地域を基本とし、地域包括ケアシステムの構築に力を入れていることから、認知症サポーターの養成は重要と位置付けているようです。
 講座の中では寸劇を行ったり、今年玉野でも講演を行った丹野智文さんのメッセージの紹介など、より認知症を身近に感じることのできる内容となっており、参加者の方々もより認知症を深く理解できたことと思います。そして今回得た知識をもとに地域で認知症の方の応援者として活躍していただけると嬉しいです。
 午後からは作業療法士より「フレイル」についてのお話がありました。フレイルとは虚弱と表され、要介護の一歩手前のような位置づけがなされています。ただフレイルは可逆性があり、生活習慣の見直しや意識的な運動で健康な状態に戻ることができるとされています。そこでチェック表を用いて普段の生活を振り返り、何ができるのかを皆さんで考えました。
 最後には「夏と言えば?」のお題でビンゴゲームを行いました。早々にビンゴを出す人もいれば、最後の最期までビンゴにならず人もいて大変盛り上がりました。夏と言えば?と聞かれても、答えは人ぞれぞれユニークな答えには皆さん「おぉー!」と思わず声が出ていました。

令和4年9月13日(火)

 9月に入ってもまだまだ暑いこの季節。秋の訪れが本当に待ち遠しく感じます。

 今回のカフェ瀬戸の海では薬剤師の先生をお招きして「薬について」の勉強会を行いました。

 今回も前回に引き続きダテ薬局の薬剤師の先生2人と薬剤師を目指して目下実習中の学生1人、計3名による講義となりました。まず初めに実習生より薬剤師になるためにはということでお話がありました。カリキュラムの変更により4年制から6年制へと変わったそうで、より高度な知識と経験を求められているとのことでした。次に薬剤師の仕事についてのお話。薬剤師と一言で言っても仕事の幅は広く、薬局の薬剤師から行政として学校のプールの管理など幅広く活躍しているそうです。
 最後に認知症についてのお話。実際に認知症の方も薬局を訪れるので、その際には服装や話の内容から推察し、行政に連絡することもあるそうです。医師の処方箋というエビデンスを持った薬剤師が、認知症の人に適切に関わることはとても大切です。認知症になっても安心して暮らせる社会の第一歩になるのかもしれません。

令和4年10月11日(火)

 10月に入り、少し涼しくなってはきたものの、朝夕の寒暖差が激しく体調面には少し厳しいこの季節。

 今回のカフェ瀬戸の海では玉野市の危機管理課より講師をお招きして「備えよう防災」の出前講座を行いました。

 初めに玉野市のこれまでの災害に関するお話がありました。岡山という災害とは少し縁遠いと思われていたところでの災害であったため被害がより大きくなったのではないかとのことでした。どうしようか?と悩む前にまず避難、後で何もなければそれが一番良い。この考え方がとても大切なのだそうです。
 一人での一時避難が困難な方は玉野市が管理する避難行動要支援者名簿への登録がおすすめです。また避難所での生活が難しい方には、日頃からケースワーカーなどと相談し介護施設への受け入れを約束しておくことも防災に繋がるとのことでした。避難所は地域の方が中心になって運営を行います。そのため地域での認知症への正しい理解が欠かせません。これからも認知症になっても安心できる玉野が実現できるよう、認知症について地域の方々と共に一層理解を深めてゆければと感じました。

 各施設のご紹介

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